『死線を越えて』
一条真也です。
『復刻版 死線を越えて』賀川豊彦著(PHP)を読みました。
倉田百三の『出家とその弟子』、島田清次郎の『地上』と並んで、大正時代の3大ベストセラーとされている本です。
中でも、1920年に出版された本書は、上中下の3巻仕立てになっていましたが、上巻だけでも200版を重ね、3巻合計でじつに400万部が売れたそうです。
まさに、大正期最大のベストセラー、それが本書なのです。
大正時代最大のベストセラー
各時代における最大のベストセラーといえば、江戸時代が滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』、明治時代が福澤諭吉の『学問のすゝめ』、そして大正時代が賀川豊彦の『死線を越えて』というのですから、そのすごさが理解できますね。
『死線を越えて』は、大正時代を代表する出版社である改造社の初の単行本でした。
その初の単行本がいきなり大ベストセラーになったわけですから、改造社は非常に潤います。その潤沢な資金を持って『現代日本文学全集』を刊行。
各巻の定価が1円という、いわゆる「円本」です。この円本によって、日本に空前の読書ブームが起こり、日本人の教養育成に大いに貢献したとされています。
その原点こそ、本書『死線を越えて』だったのです。
著者は、生涯にわたって社会的弱者の側に立ち、神戸のスラム街に住みつつ伝道と救貧活動を展開した社会運動家であり、作家です。
「友愛、互助、平和」を国内外で説きながら、国内では生活協同組合運動や農業協同組合運動をはじめ、さまざまな社会改革運動の先駆者として活躍しました。
世界最大の生協である「コープこうべ」や「JA共済」の創始者であるといえば、少しはその偉大さがおわかりでしょうか。
しかし、著者の素晴らしさはそれだけではありません。
なんと、ノーベル文学賞候補(1947・48年)に2回、さらにはノーベル平和賞候補(1954〜56年)に3回も、それぞれなっているのです。
また、シュヴァイツアーやガンディーと並ぶ「20世紀の3大聖人」とも呼ばれたこともあります。日本よりも海外での知名度が圧倒的に高く、特に戦前のアメリカでは「ヒロヒトとトヨヒコ」、つまり昭和天皇とともに「二大日本人」として並び称せられたほどです。本書は、そんな「忘れられた巨人」である賀川豊彦の前半生を投影した自伝的な小説です。
ブログ『友愛革命は可能か』で紹介しましたが、政治学者の小林正弥氏は「友愛」という思想を「上流の友愛」と「民衆の友愛」に分類しています。
戦後の日本で「友愛」を唱えた政治家に鳩山一郎がいます。
彼に影響を与えたクーデンホーフ=カレルギーは伯爵であり、鳩山家は日本有数の名家ですので、彼らの唱える「友愛」には貴族的なイメージがつきまといます。
そのため、小林氏は鳩山一族が唱えてきた「友愛」を「上流の友愛」と呼びます。
そして、もう一つ、下層の人々の救済を含む「友愛」を「民衆的友愛」と呼び、その代表的思想家として賀川豊彦の名をあげます。
賀川豊彦は世界的名声がきわめて高いにもかかわらず、これまで日本ではほとんど忘れられた存在であり、主著である本書『死線を越えて』でさえ、昨年になって復刻されるまではまったく読めない状況でした。
しかし、この賀川の思想が最近になって見直されてきています。
彼の「友愛」を基本にした経済思想が、リーマン・ショック以降の経済に対する大きなヒントとなり、さらには貧困社会を乗り越える具体案を多く秘めているというのです。
最近、小林多喜二の『蟹工船』の復刻がブームとなりましたが、『蟹工船』が発表される9年前に『死線を越えて』はすでに世に出ていました。
当時の社会状況と今日の日本の姿は、明らかに重なっていると思います。
昨年2009年は、賀川が神戸のスラム街に移住してから100年を迎え、「献身100年」の記念事業が東京や神戸、幼少時代を過ごした徳島などで行われました。
わたしが深い関心を抱いたのは、賀川が「相愛扶助」とか「友愛互助」といった言葉を使っていたことです。というのも、わが社は互助会ですが、その理念は「相互扶助」であり、これを略して「互助」といっているわけです。
わたしたちの目指す理念と、賀川が唱えた「友愛」に大きな接点を見出したのでした。
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そうそう、ファラの髪型は70年代の象徴だったよね〜。
私はクリスとケリーとサブリナの2シーズンに、時々ジルがゲスト出演するのがすきでしたよ〜(笑)
確か当時はファラ・フォーセット・メジャースだったけど、その後リー・メジャースと離婚してライアン・オニールと再婚して、テイタムのお母さんになったのも少女だった私にはかなり興味深々だったなぁ〜。
「ドッジ・ボール」はまだ観てないんですよ!レンタルは8/5からなんですって。
えっ!ハッセルホフが出てるんですか?スゴイっ!どんな役だろう??早く観たい〜。
やっぱり車と会話するのかなっ(笑)?
ほんと「アメリカへの憧れを掻き立てた」ってべぶさんの表現につきますよね。
う〜ん、やっぱり同世代っていいなぁっ♪