2012年6月3日日曜日

光事件Q&A〜弁護団への疑問に答える〜光事件弁護団 - 情報流通促進計画 By ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄


光事件弁護団が作成した「Q&A(弁護団への疑問に答える)」をご紹介します。

■■引用開始■■

 光事件については,マスコミを通じ,またインターネット上で,弁護団に対する様々な非難が加えられています。その中には,正確な事実を踏まえないか,誤解に基づくものがあります。
 そこで,皆さんに正確な理解をしていただくため,弁護団に対して寄せられた疑問に答えたいと思います。

1 経過について

Q 光事件の経過について教えて下さい。
A 平成11年4月14日に,山口県光市で発生した事件です。
  検察官の起訴事実によれば,被告人は(18歳)は,被害者を強姦しようと計画し,被害者宅に排水検査を装って入り,暴行を加えたものの,被害者が大声を出して激しく抵抗したため,殺害して姦淫しようと決産し,被害� �の首を両手で強く絞めつけて窒息死させたうえ,姦淫した,その際,激しく泣き続ける被害児(生後11ヶ月)に激昂して殺害を決意し,被害児を床に叩きつけるなどした上り首に紐を巻き,その両端を強く引っ張って絞めつけて窒息死させた,とされています。

Q 裁判ほどのように進んできましたか。
A 被告人は平成11年4月18日に逮捕され,平成11年6月 4日,山口家裁での少年審判で逆送決定を受けました。この事件の裁判は,平成11年6月11日に起訴され,第1審(山口地裁平成12年3月22日),第2審(広島高裁平成14年3月14日)は,この起訴事実を前提に,いずれも無期懲役を言い渡しました。しかしこれに対して検察官から上告がなされ,最高裁判所は,平成18年6月20日,原判決を破棄し,広島高裁に差し戻しました。
 現在,広島高裁でこの事件の審理が行われています。平成19年5月24日に第1回公判がはじまり,6月26日から28日,7月24日から26日に公判が連続開廷され,9月18日から20日までさらに開かれる予定です。

2 差戻審の弁護団の主張についての疑問

Q 差戻審の第1回の公判での弁護団の意見が反響をよんでいますが,弁護団の差戻審での主張はどのようなものですか。
A これは典型的な少年事� ��であり,著しく精神的に未発達な被告人がもたらした偶発的な事件です。
 検察官が主張するような,強姦目的で被害者宅に上がり込んで襲ったものではありません。
被害者ののど仏付近を両親指で力一杯押さえつけて首を絞めつけるといったこともなく,被害児を頭上から逆さまにして床にたたきつけたこともありません。法医鑑定の結果からは,このような事実は認められません。

Q 何が起きたのですか。
A 被告人は,入社したばかりなのに,この日も会社を休んでしまいました。そして,仕事をしているふりをしようと戸別訪問をすることにしました。被告人は,会社のネーム入りの作業着を着て,さらに会社名まで名乗って各室を訪問していました。
 被害者から,部屋に招き入れられ,言葉をかけられたことから,亡くした 母親に甘える思いで被害者に背後からそっと抱きついたところ,被害者から,まったく予想外の激しい抵抗を受けてパニック状態に陥り,被害者を制止しようとして誤って被害者を死に至らしめました。被告人は,被害者が大声をあげたので声を封じるため口に片手を当てたとしていますが,その手がずれて首を圧迫したとすると,それは遺体に実際に残された指による蒼白帯と合致します。
 また,被害児に対しては,泣きやませようとして懸命にあやすものの泣きやませることができずに困惑し,パニック状態から,遂に首に紐を緩く巻いて喋々結びにし,その結果,被害児を死に至らしめました。したがって,被害者や被害児に対する殺意は存在しません。

Q どうしてこのような事件が起きたのですか。
A そのためには,被告人について理� ��する必要があります。被告人の父親は,母親を虐待し,それを止めようとする被告人も暴行を受けていました。母子は父親の虐待をおそれ,それから逃れながら共依存関係にありました。そして母親が自殺をしたため,被告人は母親の死を十分に受け止めきれないまま取り残され,精神的外傷を負ったまま,その精神的発達は母親の自殺の時点に停留しています。

Q これまでの1審・2審で主張していなかった事実を差戻審で主張することは許されるのですか。
A 法律上許されています。

2012年6月2日土曜日

短期記憶喪失の映画:「私の頭の中の消しゴム」「メメント」: ヒロさん日記


『私の頭の中の消しゴム』という映画を見た。主人公は若年性アルツハイマーによって、短期記憶がどんどん失われていく。記憶や思い出を共有することなく、人はどのように愛を育めるのかという、半ば古典的なテーマだ。

『シュリ』と『JSA』以来の久々の韓国映画だったが、主演女優のソン・イェジンのかわいらしい、けなげな演技に引き込まれた。ソン・イェジンは日本の女優の誰かに似ているのだが、これだ、という女優がどうしても出てこない。(記憶喪失の私を誰か、助けて)

私が決して見ることはないであろうヨン・ペジュン(ヨン様)の『冬のソナタ』でも、記憶喪失を扱っていた。恋愛ドラマであれ、アクション映画であれ、記憶喪失のプロットはひとつのブームだったのではなかろうか。

記憶喪失に関す� �小説・映画・ドラマ・事件を並べてみる。